レガシーを現代化
モダナイゼーションで保守性を強化、
UI刷新で操作性を向上

レガシーを現代化
モダナイゼーションで保守性を強化、UI刷新で操作性を向上

ビジネス課題

記帳システムは、20年以上にわたりデリバティブ取引の記帳業務を担ってきたシステムである。
しかし、保守性と操作性の両面で課題を抱えていた。

🔷保守性の課題

保守性に関する問題は大きく二つある。

1.保守要員の不足

システムは20年以上前の技術要素を使用し続けており、これを扱える技術者は高齢化と後継者不足により減少している。
稀少な技術者の確保は困難であり、コストも増大していた。

2.保守対応の負荷増大

長年の改修によりシステムは複雑化し、影響範囲の特定に時間を要していた。
主な要因は以下の通り。

 ・プレゼンテーションロジックとビジネスロジックの混在

 ・共通処理の未集約

 ・改修の積み重ねによる処理の複雑化

🔷操作性の課題

操作性に関しては、入力画面の複雑さと自動化の欠如が問題だった。

 ・入力画面の問題 : 項目が羅列され関連性が分かりにくく、必須・任意・不可項目の見た目が類似しており、習熟していない利用者には使いづらい仕様だった。

 ・自動化の欠如 : 保守負荷の高さから、規制対応など必須改修に追われ、商品拡大や業務効率化を目的とした改修が後回しとなり、入力自動化は実現できなかった。

🔷課題の整理

以上を踏まえ、解決すべき課題は次の二点である。

 ・保守性向上 : 現代に適した技術要素へのモダナイゼーション

 ・操作性向上 : UI改善と処理自動化によるユーザビリティ強化

これらの課題解決を目的として、本プロジェクトが必要となった。

システム課題

新システム設計における課題は二つあった。

1.旧システム設計書の記載不足

本改修の基本方針は「旧システムの機能を維持しつつモダナイゼーションを図る」ことであり、旧システムの設計書を基に設計を進める予定だった。
しかし、設計書には記載不足や未記載の処理が多く存在したため、旧システムのソースコードを参照しながら設計を行った。
さらに、新システムではプレゼンテーションロジックとビジネスロジックを分離し、UIを刷新する必要があったため、旧仕様をそのまま踏襲できない機能もあった。
その場合は、視認性や操作効率などの観点からユーザビリティを考慮し、新仕様を検討した。

2.処理の複雑化

ソースコードの確認過程で、長年の改修により処理の重複や不要な処理が散見された。
改修コストを抑えるため、こうした複雑化した処理は踏襲せず、必要な処理に絞り、分かりやすいソースコードとなるよう見直した。

導入効果

改修負荷軽減のため、以下の取り組みを実施した。

1.プレゼンテーションロジックとビジネスロジックの疎結合化

従来の2層アーキテクチャを、新システムでは3層アーキテクチャに変更。
プレゼンテーションロジックとビジネスロジックを分離し、互いを意識せず改修可能な構造とした。

プレゼンテーション層をC#、ビジネスロジック層をJavaと技術者が多い言語を採用し、保守性を向上させた。

2.共通処理の集約

共通化可能な処理を調査し、共通関数として集約。
従来は冗長化していた修正も、新システムでは少ない修正量で対応可能となり、影響範囲は呼び出し元に限定され、調査効率が向上した。

3.フレームワーク・ライブラリの活用

開発効率と保守性向上のため、フレームワークやライブラリを積極的に活用し、業務ロジック量を削減した。

4.UI改善

新システムではWPFを採用、以下の取り組みにより視認性の高い画面を構築した。

 ・画面項目の配置ルールを統一し、関連項目のまとまりを明確化

 ・必須入力、入力可能、入力不可のステータスを一目で判別できるデザインに変更

🔷取り組みの結果

柔軟なシステム改修が可能となり、取扱い商品の拡大や業務負荷軽減など、複数のユーザーニーズに対応できるようになった。
自動入力対応も実現に向け始動している。

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