
Oracle AI World 2025参加レポート@LasVegas
2025年10月13日~16日、ラスベガスで開催されたOracle AI World 2025(以下、OAW)に参加しました。
本イベントはOracle社が主催するイベントで、昨年までの「Oracle Cloud World」から名称が変更され、AIへの注力が鮮明に示されています。
「AI changes everything」というメッセージのもと、最新のAI技術や企業での活用事例を紹介する多数のセッションが行われ、
世界中の参加者がAIの未来を議論する場となっていました。
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Oracle AI World振り返り
OAW1日目はイベントへの参加登録と、「Partner Success Summit Japan Regional Reception」というプログラムが開催されていました。
各セッションが開催される2日目より、イベントは本格的にスタートです。
イベントの規模や参加者の多さ・グローバルさに、Oracle社の規模の大きさと世界的な注目度の高さを感じました。
まずは会場にて提供されていた山盛りのフルーツを中心に朝食をいただきました。

その後はキーノートセッションや各企業のブース、Oracleグッズショップに行きました。
各企業のブースはスタンプラリーになっていたので、スタンプを集めるべく歩き回りました。
その中で一つミニゲーム型のブースがあり、とても面白かったです。
Oracle製品などに関連した複数のゲーム・クイズが用意されていて、突破するごとにバッジがもらえました。
英語のみなので言語の壁もあり難しめでしたが、現地の係の方にも協力いただいてゲームを完遂し、Oracleロゴ入りの帽子をゲットしました。

3日目も引き続き各セッションに参加しつつ、ブースにてAI体験もしてきました。
写真を撮影すると、AI加工がされてバリエーション豊かな姿に変えてくれるサービスを提供しているブースがありました。
このブースは人気で行列になっており、並びながら他国の参加者と会話をしました。
日本語を勉強したことがあったようで、日本での思い出話をしてくださいました。
夜にはパーティーが開催されました。
Def Leppardというバンドによるライブがあり、凄い盛り上がりでした!

注目のKeynote
Oracle AI World 2025では、AIを軸にしたOracleの戦略が発表され、
Oracle AI Database 26aiやOracle AI Data Platform、Oracle Autonomous AI Lakehouseなどの新サービスが紹介されました。
Keynoteは、医療分野でのAI活用事例、企業データとAIの融合による価値創出、OCIの高性能・低コスト設計思想、
そしてAIエージェント開発基盤や最新モデルに関わる内容でした。
Keynoteから3つ取り上げてご紹介します。
Keynote① Oracle AI Powering Your Business
Mike Sicilia氏による基調講演で、Oracle社のAI戦略に関するものでした。
ポイントは、AIは単なる追加機能ではなくテクノロジースタック全体に組み込まれているという点です。
・データプラットフォーム:データ管理・分析をAIで強化
・クラウドインフラストラクチャ:高速で効率的なAI処理を実現
・業務アプリケーション:ビジネスプロセスにAIを組み込み、意思決定を支援
この統合されたアプローチで、顧客のビジネスを前進させるとのこと。
また、Exelon,AVIS,Marriott,Biofy各社が登壇し、Oracle製品を使用した事例について共有がありました。

Keynote② Oracle Vision and Strategy
Larry Ellison氏によるセッションでは、AIがもたらす変革と、今後のビジネス・社会へのインパクトについて取り上げられました。
医療分野を例に、病院やクリニックのエコシステム全体を自動化し、
ヘルスケア全体の効率化をすすめるとともに、病院で質の高いケアの提供に寄与している事例が紹介されました。
今後も世界最大級のAIインフラを構築し、業界や社会課題の解決をリードしていく姿勢を感じました。
AIは単なる技術革新ではなく、ビジネス変革の基盤として位置づけられており、その中心的役割を担うことを目指していることが語られました。

Keynote③ Building the Cloud for You
Clay Magouyrk氏は、OCIの設計思想と最新の技術戦略について講演しました。
キーメッセージは、「最高性能・最低コスト・最高セキュリティ」の設計思想を持ち、必要な場所・形態で提供することです。
Kspliceとライブマイグレーションによる可用性・運用性の強化、
柔軟な課金モデル(必要なコア数・メモリのみを従量課金)、レイテンシ・コスト・可用性の最適化がポイントです。
他、Converged NICやAcceleronといった新技術の紹介もありました。
また、TikTokとOpenAIがAI利用事例として紹介されました。

次世代クラウドサービス紹介
以下Oracle製品のリソース名が刷新されました。
AIをデータ管理の中核に統合し、データベース管理、アプリ開発、分析、データ開発など、スタック全体でAIを活用できます。
No | 変更前 | 変更後 |
1 | Oracle Database | Oracle AI Database |
2 | Oracle Database 23ai | Oracle AI Database 26ai |
3 | Oracle Autonomous Database | Oracle Autonomous AI Database |
4 | Oracle Autonomous Data Warehouse | Oracle Autonomous AI Lakehouse |
5 | Oracle APEX Low-Code | APEX AI Application Generator |
基盤のサービスについても発表がありました。
ゼロトラスト・パケット・ルーティング(ZPR)機能強化

ゼロトラスト・パケット・ルーティング(ZPR)は、ゼロトラストモデルに基づいたネットワークセキュリティ機能です。
特徴は、ネットワーク構成に依存せず、セキュリティ属性とポリシーで通信を制御できる点です。
ZPRポリシーを使うと、VNICやその他のリソースにセキュリティ属性を設定し、通信を制御できます。
ポリシーは次の要素を基に判断します。
・セキュリティ属性
・リクエスト元のホスト
・リクエストが通過するネットワーク
・アクションが許可されているか
許可されていないトラフィックはネットワークを通過できません。
セキュリティ属性を持つリソースは、その属性を参照するZPRポリシーの対象になります。
1つのリソースに設定できる属性は最大3つです。
詳細は公式サイトをご覧ください。
https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/zero-trust-packet-routing/home.htm
Oracle Acceleron
Oracle Acceleronは、OCIの次世代ネットワーク基盤で、AI時代のクラウドに求められる性能・効率・セキュリティを根本から刷新するアーキテクチャです。
超低レイテンシ・高帯域・高セキュリティなネットワークを実現し、あらゆるワークロードを高速・低コストで実行できるようになります。
Oracle Acceleronを活用することで下記のようなメリットを享受できます。
・パフォーマンス向上 : ネットワーク処理能力・ストレージIOPSが最大2倍
・セキュリティ強化 : ハードウェア分離+ゼロトラストポリシー
・コスト効率 : 追加料金なしで高性能を提供
・AI対応 : 超低遅延RDMAネットワークで巨大AIクラスタをサポート
詳細は公式サイトをご覧ください。
https://www.oracle.com/jp/cloud/networking/acceleron/
まとめ
Oracle AI World 2025は、単なる技術イベントではなく、企業のAI戦略を再定義する場でした。
OCIとAIの融合による新しい価値創出に向けて、今後の動向を注視しつつ、自社の取り組みにどう活かすかを考えていきたいと思います。

次回は、2026年10月26日~29日に開催予定です。
CNSではOCIを活用したSIサービス「U-Way」を提供しております。
OCIの活用に興味のある方は是非お気軽にお問合せ下さい。


